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​セルフサーキット型
ピラティススタジオ

ジョセフ・ピラティスが100年前に警告した現代人の身体問題

  • 7月1日
  • 読了時間: 6分

更新日:7月2日


「肩こりが当たり前」

「腰痛は年齢のせい」

「運動不足だけど時間がない」


そんな言葉をよく耳にします。


しかし、もしその不調の原因が単なる筋力不足ではなく、


“身体を正しく使えなくなったこと”


にあるとしたらどうでしょうか。


実は100年以上前、ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティスは、現代人が抱える問題をすでに予見していました。


彼は自身のメソッドを「Pilates(ピラティス)」ではなく、


Contrology(コントロロジー)


と呼んでいました。


Contrologyとは、


「身体を意識的にコントロールする技術」


を意味します。彼は著書『Return to Life Through Contrology』の中で、身体を均整よく発達させ、姿勢を正し、活力を回復し、心を高めることを目的としていました。


現代のピラティスは流行のフィットネスとして紹介されることもありますが、本来はもっと深い思想から生まれています。



ピラティスは筋トレではない


多くの人が


「ピラティス=体幹トレーニング」


と思っています。


確かに体幹は鍛えられます。


しかしジョセフ・ピラティスが目指していたものは、単なる筋力向上ではありません。


彼は、


正しい動きを身につけること


を重視していました。


現代人は筋肉が弱いというより、


身体の使い方を忘れてしまっています。


例えば、


座る時間が長い

スマホを見る時間が長い

呼吸が浅い

運動量が少ない


この状態が続くと、身体は本来の機能を失っていきます。



肩が上がりにくくなる。


背中が丸くなる。


腰に負担が集中する。


すると肩こりや腰痛が起こります。


ジョセフ・ピラティスは、


「身体全体を協調させること」


を重要視していました。


「身体の若さ」は背骨で決まる



ピラティス界で有名な言葉があります。


人は背骨と同じだけ若い


という考え方です。


これは単なる名言ではありません。


背骨には、


神経

呼吸

姿勢

動作


すべてが関係しています。


背骨が硬くなると、


首だけが頑張る。


腰だけが頑張る。


肩だけが頑張る。


という代償運動が起こります。


その結果、


肩こり

首こり

腰痛

疲労感


につながります。


反対に背骨がしなやかに動けば、


身体は自然に効率よく動きます。


ピラティスが背骨の柔軟性を重視する理由はここにあります。


世界のピラティス教育団体が共通して重視すること


現在、


BASI Pilates

Polestar Pilates

Balanced Body

STOTT Pilates


など多くの教育団体があります。


流派による違いはありますが、


多くの教育団体が共通して大切にしている考えがあります。


それが


呼吸

集中

コントロール

正確性

中心化

流れ


です。


興味深いことに、


これらの「6原則」はジョセフ本人が体系化したものではなく、後世の弟子たちが彼の哲学を整理してまとめたものです。


つまり本質は、


エクササイズの形ではなく、


身体への向き合い方にあります。


なぜ呼吸が最も重要なのか


ジョセフ・ピラティスは著書の中で、


「何よりもまず、正しく呼吸することを学びなさい」


と伝えています。


多くの人は、


呼吸は自然にできるものだと思っています。



しかし現代人の多くは呼吸が浅くなっています。


呼吸が浅くなると、


首の筋肉

肩の筋肉

胸の筋肉


が過剰に働きます。


すると、


肩こりや疲労感につながります。


また呼吸は体幹とも密接に関係しています。


横隔膜がしっかり働くことで、


腹部の圧力が安定し、


腰への負担を軽減できます。


そのためピラティスでは、


まず呼吸から学びます。


パワーハウスとは何か


ピラティスでは


「Powerhouse(パワーハウス)」



という言葉がよく使われます。


一般的には腹筋と思われがちですが、


実際には違います。


パワーハウスには、


横隔膜

腹横筋

骨盤底筋

多裂筋


などが含まれます。


つまり身体の中心部分です。


この部分が安定すると、


手足は自由に動けるようになります。


スポーツ選手がパフォーマンスを向上できるのも、


高齢者が転倒しにくくなるのも、


この中心部の安定が関係しています。


腰痛の原因は腰ではない


腰痛を抱えている人は、


腰に問題があると思いがちです。


しかし実際には、


股関節が動かない

胸椎が硬い

体幹が弱い


ことで腰に負担が集中しているケースが少なくありません。


ピラティスは、


身体全体の連動性を高める運動です。


そのため研究では、


慢性腰痛の軽減や身体機能の向上に役立つ可能性が示されています。


重要なのは、


「腰だけを見る」のではなく、


「身体全体を見る」


という考え方です。


美しい姿勢は結果である


SNSでは、


美尻

くびれ

ダイエット


が注目されます。


しかしジョセフ・ピラティスは、


見た目だけを目的としていませんでした。


彼が目指したのは、


機能的な身体です。


正しく動ける身体になると、


結果として姿勢が整います。


姿勢が整うと、


呼吸が深くなります。


呼吸が深くなると、身体が楽になります。


身体が楽になると、自然に活動量が増えます。


つまり、


見た目は結果として変わるのです。


世界中のダンサーが愛した理由


ジョセフ・ピラティスがニューヨークでスタジオを開いたとき、


多くのダンサーが彼のもとを訪れました。


なぜなら、


ピラティスは単に筋肉を鍛えるのではなく、


「動きの質」


を高めるからです。


ダンサーは、


筋力だけでは踊れません。


柔軟性

バランス

コントロール

協調性


が必要です。


これらはすべてピラティスが得意とする分野です。


その後、


アスリートやリハビリ分野にも広がっていきました。


幸福の第一条件


ジョセフ・ピラティスは有名な言葉を残しています。


Physical fitness is the first requisite of happiness.



「身体的健康は幸福の第一条件である」


ここでいう身体的健康とは、


筋肉ムキムキになることではありません。


彼は、


健全な身体と健全な心を持ち、


日常生活を自然に楽しめる状態こそ健康だと考えていました。


現代人こそピラティスが必要な理由


100年前と比べて、


私たちは便利な生活を手に入れました。


しかし同時に、


身体を動かす機会を失いました。


ジョセフ・ピラティスが生きていた時代には存在しなかった


スマホ

パソコン

長時間のデスクワーク


によって、


姿勢不良や運動不足は深刻化しています。


だからこそ今、


ピラティスの考え方が再評価されています。



ピラティスは単なる流行ではありません。


100年以上受け継がれてきた、


身体を正しく使うための教育です。


まとめ


ピラティスの本質は、


痩せることでも、


筋肉を大きくすることでもありません。


本来の目的は、


「自分の身体を思い通りに使えるようになること」


です。


ジョセフ・ピラティスが提唱したContrologyは、


身体だけではなく、


心や生活の質まで向上させることを目指していました。


肩こりや腰痛に悩む人。


姿勢を改善したい人。


運動を習慣化したい人。


年齢を重ねても元気に動きたい人。


そんな方にとってピラティスは、


単なる運動ではなく、


これからの人生を支える「身体の教養」になるかもしれません。

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